2010年01月28日

「何ですか警察は怖いですしね」菅家さん自白の心境 (産経新聞)

【足利再審 テープ再生(1)】

【平成4年1月28日】

 《「足利事件」で起訴され、宇都宮拘置所に移った菅家利和さん。平成4年1月28日、担当する森川大司検事による別の女児殺害事件での取り調べの雑談場面からテープは始まる》

森川検事「元気かい」

菅家さん「ええ」

森川検事「あのな、君と話したあれな。あ、テープいやなら消すけどいいかな。気にしないで話してくれ」

 《森川検事は取り調べの様子を録音することを伝えた後、菅家さんの体調や拘置所での暮らしについて、雑談を始める。菅家さんも「体が痛いです」など、会話に応じる》

森川検事「あのね、今までずっと君に聞いてきたのは、(松田)真美ちゃん事件(足利事件)でしょう」

菅家さん「はい」

森川検事「警察では、(長谷部)有美ちゃん事件(別の女子殺害事件)も聞かれていると思うけど、僕はまだ聞いていなかったよね」

菅家さん「はい」

森川検事「初めて聞くんだけれども、有美ちゃんの事件、どんな事件なのか聞かせてもらおうかと思っているわけなんだよ」

菅家さん「はい」

森川検事「有美ちゃんの事件って、大体分かる?」

菅家さん「この間警察にも話したんですけど、パチンコ屋さんから、自転車に乗せたって言いますか」

森川検事「後ろに?」

菅家さん「乗せていって、それから毛野団地ですよね、北側ですか、それを真っ直ぐ行きまして、突き当たったら右に回りまして、その後、南に回りまして、旧50号を…」

森川検事「有美ちゃんの事件も間違いないか」

菅家さん「…それで、やはり、自分が自転車に乗せて、自転車から降りて、田んぼの中に連れて行って埋めてあった場所がちょっと上なんですよ」

 《有美ちゃんを自転車で乗せていったなどという、警察での菅家さんの「自白」が続き、遺体を埋めた供述が続く》

森川検事「有美ちゃんの事件で警察にどんな調べを受けてたのか聞いて行こうかな」

菅家さん「はい」

森川検事「一番最初に警察で話をしたっていうのはいつごろ」

菅家さん「えー。12月20日ごろだと思いますよ」

森川検事「去年の」

菅家さん「はい」

森川検事「どんな風に話した」

菅家「真美ちゃんですか。終わりまして。起訴の前だと思いますが、そのほかに2つありましたよね」

森川検事「うん」

菅家さん「その話がきっかけっていいますか」

森川検事「警察からなんか聞かれたわけ?」

菅家さん「はい。菅家じゃないかとかと」

森川検事「うーん」

菅家さん「でも自分は、違うと話したんですよね」

森川検事「あ、そう、うん」

菅家さん「それで、まあ、あの、何ですか警察は怖いですしね」

森川検事「何が」

菅家さん「やはりなんて言うんでしょうか、自分でもよく分からないんですけど」

森川検事「調べを受けてどのくらいしてから話した?有美ちゃんの事件を」

菅家さん「ちょっと分からないんですけど、…二、三十分じゃないかとは思うんですけど」

森川検事「なんて話したの?」

菅家さん「最初はやっていないと」

 《有美ちゃん事件について尋ねる検事に、「警察は怖い」との理由で「自白」したことを話す菅家さん。なぜうその自白をしたのか。検事はおだやかな口調で追及する。取り調べが事件の核心に迫ると、菅家さんは口数が少なくなり、沈黙も長くなる》

森川検事「こうだったって話したわけでしょ、後で」

菅家さん「はい」

森川検事「最初は否定したのに、その後でこうだったと話したきっかけがね。どういうところで、どんなことを考えてね、話したのかなって思ってるんだけど」

菅家さん「…やはり…自分で何だかもうわけが分からないんですけども」

森川検事「わけが分からない?」

菅家さん「はい、わけが分かんなく、まあ」

森川検事「まあ?」

菅家さん「やったとかなんとか、話したと思うんですけど」

森川検事「君がどんなことを考えてたかなと思うんだけどね。どうだったの」

菅家さん「うーん」

森川検事「違うって言ったのに、こういう事件でしたと話すんだから。何かきっかけがあって、向こうから何か言われたか、君のほうの気持ちが変わったのか。君の気持ちがね、どこか変わらなければ、いやこうですなんて話にはならないと思うんだよね」

菅家さん「はい、自分としては警察のほうで、強引なところもあるような感じでしたので」

森川検事「強引っていうのは」

菅家さん「分かってるんだとか。そういう風に言われまして」

森川検事「あの事件の当時、有美ちゃんの事件じゃなくてね。(福島)万弥ちゃんの事件(別の女児殺害事件)も話しなかった?」

菅家さん「しました」

森川検事「どっちを先に話したの」

菅家さん「やはり、その2つですよね。2つを一緒に言われたような気がするんですよね」

森川検事「一緒に言われたような気がする?」

菅家さん「はい」

森川検事「ほう。で、君のほうはどっちから話したんだ」

菅家さん「有美ちゃんのほうを先にやったと思うんですけども。その後、万弥ちゃんのほうをやったと思うんですよね」

森川検事「有美ちゃんの事件は実際にはどうなの」

菅家さん「…」

森川検事「目を伏せないで。実際にはどうなの。君がやった事件なの?そうではないの?本当のところは?」

菅家さん「本当のところはやってないです」

森川検事「やってない?」

菅家さん「はい」

森川検事「やってないならやってないで別に考えなくてもいいんじゃない」

菅家さん「…」

森川検事「やってないのにやったって話したの?」

菅家さん「…」

森川検事「なぜ?なぜそんな話をしたんだろう?」

菅家さん「やはり警察のほうで、(聞き取れず)」

森川検事「分かってるんだから話しちゃえって言われて?だけど、一番最初に捕まった真美ちゃんの事件は?これも違うのかな?これは、その通りなのかな?」

菅家さん「…」

森川検事「これはその通りなの?」

菅家さん「やってないです」

森川検事「どうしたの?」

菅家さん「…」

森川検事「どうしたんだよ」

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posted by まんまにーな at 20:34| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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